“Caretaker” 「Reprints = 1 month later」

記憶をテーマにした“Caretaker”シリーズから、

以前、ご紹介した、
リネンレーヨンのジャケットに
自然由来の染め粉で何度も染色を重ねオーバーダイした製品加工ジャケット「Reprints」を、

今度わ、逆回転。
1ヶ月間 屋外に晒した「1 month later」が到着。


デュシャンからヒントを得た、
自然の力を借りて製品加工をする試みわ、
これまでGETEMONTSや“Care~”シリーズで何度も挑戦してきましたが、

此度わ、趣向を変えまして、

こちらのジャケットがどなた様かのお手元に渡るまで、

・1ヶ月周期で1週間程度の出品
・お手元に渡らなければ、再度1ヶ月 野ざらし…

を繰り返すプロジェクトとなっておりマス。


サイズ：L
肩45cm 袖丈56cm 身幅47 着丈80cm
※L表記ですが製品加工でかなり収縮しています。


1クール終えて
牽制のジャブも服め、
まだ日光に緩やかな晒し方をしておりマス。

次の1クールでわ、
冬の光を全面に受けるように設置予定デス↑


以前、撮影したものを参考商品ページで掲載しておりマス。
#参考商品“Caretaker“「Reprints」製品染めリネン・ジャケット


撮影時期の違いと、
この季節柄、乾燥により光彩が赤みを帯びています。

若干、 写りが分かりづらいかも知れませんが比較してご覧下さいマセ＝目目


最近、知ったのですが、
Karim Hadjabと云ふ方がイテ、
彼も、服を自然に晒すことで、服と服にまつわる概念を揺らしている作家なのですが、

ある記事で、
彼わ「服をゴミ化させている」と評しておりました。
成程、ボルタンスキーが生きたフランスだ。

ある染色家の方が、こんなことを云っておりました。
「光は屈折し、別離し、様々な色彩としてこの世に宿る」
それが自然の色、植物の色になり、染色になると。
「根源は一つであり、光の旅ではないだろうか」と。

私わ後者の理由からで、

先に進めると、

光が、
我々に目の前の景色を網膜を通して映し出し
1つの画として記憶させるならば、
「記憶」とわ即ち光である。

その光わ、

人の手で染め抜いた色を、色褪せもさせるし破壊もするだろう。
しかし、そこでわ新たに色が作り出され、染め上げられることだろう。

そして記憶も焼き付けられる。

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